妊娠中(妊婦)積極的に摂りたい食事「緑黄色野菜」
妊娠中だけではなく、普通の人も健康のために是非とも摂りたいのが緑黄色野菜です。緑黄色野菜はビタミンA、葉酸やカルシウム、鉄など妊婦が摂りたい栄養がしっかり摂取できる食材です。でも、ビタミンAには赤ちゃんに危険を及ぼす噂もありますが、その意味もしっかり解説していきます。
必要性
◆葉酸
葉酸は、ビタミンB群の一種で、赤ちゃんの神経を作り出していく過程に必要な栄養素で、それ以外にも二分脊椎、歩行障害、脊椎や内臓の異常となる神経管閉鎖障害の発生リスクを軽減してくれる栄養素であり、妊娠前や妊娠初期にはサプリメントを使ってでも積極的に摂取すべき栄養素です。緑黄色野菜には、この葉酸を多く含んでいるのです。
葉酸を多く含む食品は、ホウレンソウ、ケール、ブロッコリー、イチゴなどの緑黄色野菜です。ちなみに、厚生労働省では、妊娠した女性に望ましい摂取量は、1日当たり約400μgとしています。
◆ベータカロチン
ビタミンAは妊娠初期に過剰摂取すると良くない栄養素です。ビタミンAの摂取上限値は3000μgですが、1日で7,800μg以上摂取すると、胎児の奇形での出生可能性が高くなるからです。鶏や豚のレバーで言うと60gくらいがその量にあたります。
しかしビタミンAは妊娠するときに必要な栄養素でもあります。
(厚生労働省のホームページhttp://www.mhlw.go.jp/houdou/2004/11/h1122-2b.htmlより)
じゃあどうやって摂取するの?と思うでしょうが、ここで登場するのがベータカロチンです。ベータカロチンは、身体の中で必要な量だけがビタミンAに変化するため、安心して摂ることができます。
実は、緑黄色野菜にはビタミンAが含まれているわけではなく、ビタミンAに変化するベータカロチンが含まれているのです。
食べ方
緑黄色野菜をたっぷり食べるためには、蒸したり、煮たりして量を小さくするとたくさん食べられます。
妊娠している時には、最低でも毎日大きなボール一杯ぐらいは食べたいものです。
また、野菜は、食事の後半で食べるよりも最初に食べたほうが消化吸収が良くなりますから、最初に野菜を食べ、その後メインのおかずや主食を食べるようにするといいですね。