妊娠中(妊婦)食べてはいけない食事「インスタント食品」
妊娠すると味覚が変わり、あるものだけを無性に食べたくなったりすることがあります。その中の一つの食品として時々耳にするのが、インスタントラーメン。食べていけないわけではないですが、食べ過ぎには注意が必要なんです。
油や添加物
妊婦は、食べ物に気をつけるようになります。インスタント食品は、添加物が気になるので避ける人がほとんどですが、それでも食べられるものをしっかり食べる方がいいこともあります。それで、つい食べてしまうインスタント食品ですが、食べる時にはしっかりリスクを理解しておいたほうがいいのです。
危険性
インスタントラーメンなどに含まれる油や保存料が原因で、湿疹、下痢、嘔吐などを起こす可能性があります。
妊娠すると、免疫力が低下するため、食べたものの影響で身体に不調が起きる場合があります。インスタントラーメンなどは製造するときに油を使いますが、古くなると酸化した油に過敏に反応することがあります。
また、塩分が原因になる場合もあります。いずれも油や塩分の代謝をすることに体が追い付かず、身体の変調を起してしまうのです。
対処法
油分はカロリーが多くなり、トランス脂肪酸が増えてしまいます。たまに食べる分には影響は少ないと思いますが、もし食べるならノンフライ麺や生めんタイプのラーメンを選ぶようにしましょう。
塩分
インスタント食品は味付けが濃く多くの塩分が含まれるため、食べ過ぎると、妊娠後期には妊娠高血圧症候群のリスクが高まります。
危険性
妊娠高血圧症候群になると、血圧上昇やむくみなどが起き、流産や早産になる可能性が高くなり、胎児の成長障害や知能障害につながることもあります。また、出産時に母体の脳血管が破れるなんてリスクもあります。
成人女性の1日の塩分摂取量(平均)は約10gです。
妊婦の場合は、1日の塩分摂取量(理想)は8g以下です。
インスタントラーメンに含まれる塩分は5〜6gですから、1日の塩分摂取量のほとんどを摂取量のほとんどを摂ってしまうことになり、あとみそ汁一杯飲めば、それ以上塩分を摂ることができません。
対処法
妊娠中は、身体の不調も起こりやすくなるため、できるだけ避けたほうが無難です。
しかし、妊娠中には食べられなくなることもあるので、食べられるものを食べられる時に食べることも必要。インスタントラーメンを継続的に食べることが問題なので、1週間に1回程度に抑えましょう。
その他に、以下のことも気をつけて食べるようにしてください。
- スープは飲まないようにしましょう。
- 減塩効果のある食品を一緒に食べるようにしましょう。
例えば、みそ汁やスープは、煮干しや鰹節でダシを効かせ塩で味付けしないようにする。
カリウムと水分を摂って塩分を排出しやすくする、などを実践しましょう。カリウムをたくさん含む食品は、干し柿、サツマイモ、トマト、干しアンズ、バナナ、アボカド、枝豆、納豆などがオススメです。 - 麺にも塩分が多いので、半分にしてその分野菜を入れて食べ、栄養バランスを良くする。